東京国分寺ロータリークラブ
多摩中グループ 国際ロータリー第2750地区

第2564回 例会報告(11月19日)

2019年11月25日

第2564回(11月19日)

会場:多摩信用金庫国分寺支店3階

本日の司会:萩原SAA副委員長

お客様紹介:照木会長

○原 拓海 様(2018-19年度青少年交換派遣生)
○岩田 敏雄 様(東京小平RC)
○酒元 大介 様(入会予定者)

会長の時間:照木会長


 2018-19年度交換派遣生の原拓海さんがアメリカ留学から帰国しましたので、今日はアメリカ留学についてお話しいたします。
 10月22日にご逝去なされました、偉大な緒方貞子さんはこのようなメッセージを残されています。
 『私とロータリーとのご縁はたいへん長く、深く、1951年に日本からの2番目のロータリーフェローとしてアメリカにまいりました。アメリカのロータリーの方々にもいろいろお世話になって、たいへん楽しい留学生活を送りました。日本に帰りましてからも、多くのRCを訪問して、アメリカでの経験を報告いたしました。ロータリーは、奉仕の団体として非常に大きな特長をもっています。世の中は職業とか専門とかで縦割りになっていますが、ロータリーは、世の中を社会奉仕という形でつないで、そして広く市民社会を代表し、また、強化するという役割を担っています。私は1990年代の10年間、高等弁務官として難民の人々の支援と保護に努力しました。その時も、ロータリーの皆様にお世話になったのですが、貧しい人々、苦しい人々、危険な状況にある人々のために、これからも是非、ロータリーの方々の力をいただけるよう、ご支援ください。』
 緒方さんは1991年に日本人初、女性初の第8代国連難民高等弁務官に就任し、難民の生命を守り、法的地位を確立し、自主帰還、定住などを進めることに尽力されました。『身長5フィート(150cm)の巨人』と言われ世界難民のために働いた偉大な活動家として尊敬されています。
 今後、ロータリーは偉大な緒方貞子さんの世界平和の思いを継承できればと祈念いたします。

入会式

司会:馬場会員増強委員長
紹介者挨拶:高橋会員


みなさんも良くご存知と思います。野村證券国分寺支店の支店長です。立川法人会東支部の会員でもあり、支部などの活動を通じ、RCへの入会をお願い致しました。2年前まで野村證券の支店長が入会しており、今回復帰となりました。皆さま温かく迎えて頂きたく思います。RCにご理解も深く、野村證券として何度も卓話を行っておられます。よろしくお願いいたします。

酒元大介新会員よりスピーチ


野村證券国分寺支店としては、一度脱退してからの再加入となり、お仲間に入れて頂き、よろしくお願いいたします。卓話では、全国のRCで経済環境などのお話しをさせて頂く事が多かったのですが、RCの活動自体に参加することは、今回が初めてです。一つ 一つ、覚えて行きたいと思います。

 

幹事報告:井口幹事


【例会案内】
*11月26日 クラブ協議会
(奉仕プロジェクト委員会)
【地区案内】
*11月1日  職業奉仕セミナー 照木会長
*11月19日 第2回パスト会長会 歴代会長
*11月20日 多摩中グループ歴代会 
近藤会員・濱仲会員・宍戸会員
*11月21日 2019-20年度第8回多摩中グループ協議会 照木会長・井口幹事
*11月25日 クラブ代表者会議 照木会長
*11月26日 多摩中グループ親睦ゴルフ大会 飯沼会員・高橋会員・中村会員・藤岡会員

委員会報告

奉仕プロジェクト委員会:神尾委員長


国分寺まつり、少年少女サッカー大会が終わり、いよいよニコニコアート展となります。 12月7日・8日が例会対象日となっております。ご協力頂けますようよろしくお願いいたします。

出席報告:谷田会員

会員数: 36名 免除: 7名 メーキャップ済: 1名 欠席: 2名 
出席率: 93.1%
≪前々回の訂正≫ 
メーキャップ済:  3名 欠席: 0名
出席率: 90.63% → 100%

ニコニコボックス:谷田会員


照木会長・井口幹事:酒元様、入会ありがとうございます。よろしくお願いいたします。原さん1年間のアメリカ留学お疲れ様でした。卓話を楽しみにしております。近藤会員:永年続いた身障者ボーリング大会が、出来なくなってから何年も淋しい思いをしていましたが、若い会員の皆さんのご努力で、
少年少女サッカー大会が続けられて感謝々々です。馬場会員:青少年交換派遣生原拓海さん、1年間お疲れ様でした。いろいろな価値観と関わり、素晴らしい経験を基にした卓話楽しみにしてニコニコします。高橋会員:酒元大介様の入会を歓迎してニコニコします。ご活躍を期待しております。藤岡会員:青少年交換派遣生の原拓海さんの貴重な体験報告を楽しみにニコニコします。鳥居会員:交換留学生原拓海さんようこそいらっしゃいました。帰国報告楽しみにしています。司会の萩原昌幸会員も交換留学生のOBです。原拓海さんが留学経験を活かして将来ロータリークラブの活動にも力を入れて下さることを願ってニコニコします。追伸高橋会員へホールの照明整備ありがとうございました。
◇ニコニコ大賞:近藤会員

卓話

原 拓海 様(2018-19年度青少年交換派遣生)


 本日は、私の夢のようであったアメリカでの派遣生活についてお話させて頂こうと思います。
 私はWisconsin州のOshkoshという町に派遣して頂き、一年間で3組のホストファミリーにお世話になりました。ごく普通のアメリカの田舎で、ニューヨークなどの大都市のように多くのものがあるわけではありません。しかし、僕は心からこのOshkoshという町に来れてよかったと思っています。そこは何といっても、血の繋がりに関わらず家族愛を感じることが出来る所だったからです。田舎故にできない事ありますが、そこだからこそ出来る事が沢山あり、それが大事なのだと感じました。
 また、学校では学習内容や友達を作ることに思っていたよりはるかに苦労しました。先生も他の生徒も、僕が普通の生徒だと思っていますので、英語が話せないと相手にされず、特別扱いもありません。それは授業でも同じで、他の生徒と同じようなプロジェクトや課題に取り組んで、平等に評価されました。
 次に、派遣前に僕が掲げていた目標についてお話したいと思います。
 一つ目は、「小さな親善大使」の使命を全うすることです。現地の小学校で交流したり、授業で広島と長崎についてプレゼンを行ったりしました。交換派遣は終了しましたが、これからも自分がどのようにアメリカと日本の架け橋となって、世界平和に貢献をしていけるのか模索していきたいと思います。
 二つ目は、一般論や典型にとらわれず、自分の経験に基づいて考えを持つことができるようになることです。派遣候補生の時の研修で「偏見」を持たない事の大切さを学び、きっと一番その大切さが分かっているであろう派遣生が、その「偏見」を持たずに質問をする人を馬鹿にしているという矛盾をはらんだ状況に直面した時、あれだけ持つまいと思っていたはずの「偏見」を知らずのうちに持ってしまっていたことに気づきました。そういった体験をしてから、ずっとどうやったら偏見をなくせるのかを考えていましたが、やはり、偏見をすべて無くすのは無理だと感じ、時には偏見を持ったうえで物事を考えたり、会話をしたりしなければならないこともあると思いました。自分の目で見たものしか話さない、考えないというのは不可能な話です。しかし、それでも大切なのは、自分で実際に見て、考えることだと思いました。そして先に言った「一般論や典型にはとらわれない考え」をその上に作り上げればいいのではないかと思います。
 三つ目はアメリカでしかできない事をすることです。最初のホストファミリーの家に引っ越してきた次の日に人生で初めて銃を撃ちました。ただ銃を撃っただけではなく、その銃を撃つ経験の中で、それまであまり思ったこともなかったようなことを学びました。それは、どれだけ彼らが銃を恐れていて、どれだけ慎重に銃を扱っているのかということです。銃には何段階もセーフティー機能がついていることや、銃を撃つとき以外は絶対にトリガーに指をかけずに、銃口もした以外に向けない事、そして、銃を置くときも絶対に人がいる方に銃口を向けて置かない事。そんなことを学びました。それに比べて僕は思いっきり銃を前に向けていますが、こんなことはアメリカに実際に行って、銃を撃ってこないと分からない事なのかなと思いました。
他にも沢山のことを経験しました。ベトナム戦争の影響でアメリカに連れてこられたモン族の方々と実際に接し、彼らの新年の祭りに参加して「移民の国」を感じたり、ニューヨークのウエストポイントにある世界一の陸軍学校を見学し、日本にはない「軍隊」というものを身近に感じることが出来ました。また、ベジタリアンの友達と椎茸餃子を作ったりしました。そして、学んだことを実際に発信していく場所としてディベートの授業を取りました。世の中には知らない事ばかりですが、この一年の中で身に付けたこともあったと思っています。それはアメリカでしかできない”経験”、それを基にした”考え“、それを発信していく”度胸”、そしてどんなことにも挑戦をしていく”チャレンジ精神”。そんなことを身に付けることができたのではないかなと思っております。
 アメリカには、もちろんダークな一面もあるでしょう。今年の夏にも立て続けに二つの銃乱射事件がありました。私の隣の学校でも、危うく、銃乱射事件が起きそうだったそうです。これだけを聞くと、銃は完全に良くないものだと思ってしまいがちですが、その反面で、アメリカには、日本には無い銃との切っても切り離せないような歴史があり、ほとんどの人が最新の注意を払って、銃を扱っている、そんな事実もあるということを私は身をもって体感してくることが出来たと思います。今は、銃のことを例に挙げましたが、他にも沢山のことを自分の目で見て、感じて、学んでくることが出来ました。そして、今は、自分の中に派遣前に持っていたものとは違う、自分が行ったからこそのAmericaという国へのイメージを持てたような気がします。
 派遣を終えた今は、アメリカでの経験を活かして、アメリカの社会と文化、日米関係や歴史的現代的問題についてアメリカと日本両方の視点から考えるプログラムに参加しています。Stanford大学の教授の講義をオンラインで受けながら、全国にいる30人程の学生と共に第二次世界大戦やジェンダー問題について話しています。
 これからもこの派遣の一年間で学んだことを活かして、常に挑戦を続けていこうと思います。そして、今までのようにこれからも見守っていただければ幸いです。最後になりますが、ロータリアンの皆さんのおかげで今の自分がいます。本当にありがとうございました。