東京国分寺ロータリークラブ
多摩中グループ 国際ロータリー第2750地区

第2585回 例会報告(9月15日)

2020年9月23日

第2585回(9月15日)

会場:多摩信用金庫国分寺支店3階

本日の司会:酒元SAA委員

会長の時間:藤岡会長


 みなさん、あらためまして、こんにちは。先週の会員増強に関するクラブ協議会について尾内ガバナー補佐より良い評価を頂きました。これも中村会員増強委員長を始め、委員の皆様や会員の皆様のおかげです。ありがとうございます。
 尾内ガバナー補佐の講評の中で“内向きと言うのは「ロータリーが好きですか。楽しいですか。ロータリアンとしてのプライドは持っていますか。高潔性・寛容性、これが無くてどうして外に対して勧誘が出来ますか。」ということです。まず皆様が本当にロータリーを好きになって、こんなに素晴らしい会だから、仲間を少しでも多く入れて楽しみたいのだと思わなければ、どんなに人数が増えても難しいと思います。”と述べられています。至極当たり前のことなのですが、あらためてなるほど、会員の皆様が“ロータリークラブが好き”と言えるようになることがと大切であると感じました。皆様はどのような感想を持たれたでしょうか?
 さて、今日はMy Rotaryについてお話します。私は入会早々にMy Rotaryに登録しましたが、実際に内容を詳しく見始めたのは2016年に社会奉仕委員長を仰せつかった頃からです。いまさらながら恥ずかしいのですが、真剣に取り組み始めたのは会長エレクトに指名されてからです。皆様はどうですか?9/3開催のウェブセミナー“公共イメージセミナー”で『地区ホームページ・My Rotaryの活用』というテーマでリニューアルされたMy Rotaryの内容が説明され、とても役に立ちました。セミナーの後、早速アクセスし、いろいろとやってみた中で、皆様に是非体験していただきたいことがあります。それは、Eラーニングの“ロータリーの基礎知識”です。ロータリー履歴の長い方には“なんだ、当たり前のことしか書いていないでないか”と思われるかもしれません。私にとっては知らない事柄が結構あって、大変勉強になりました。実際にEラーニング“ロータリーの基礎知識”を皆様に受講していただければ、写真や動画による解説や双方向的な質問・チェック項目などがあり、飽きずに30分が過ぎてしまうことでしょう。当クラブ会員のMy Rotary登録は約80%です。ちなみに第2750地区全体では約46%ほどです。
 このMy Rotaryを積極的に活用し、国際ロータリーからの情報入手やロータリーに関する知識を増やしていただければと思います。

会員増強賞授与式

プレゼンター:馬場会員

授与対象者:岡田幹事


 感謝状並びに素敵なバッジをいただきありがとうございます。生涯ロータリアンでありたいと思っておりますので、その仲間を増やせるよう頑張って参ります。

幹事報告:岡田幹事


【9月例会予定】
15日(火)会員卓話(第20代会長 近藤裕パスト会長)たましん国分寺支店3階
       炉辺会合 グリルキッチン笑人
29日(火)新会員歓迎例会 龍栄
【主な行事日程】
16日(水)第1回ロータリー財団セミナー ZOOM 藤岡会長・岡田幹事
18日(金)第6回多摩中グループ協議会 パレスホテル立川 藤岡会長・岡田幹事
【報告事項】
*昨日、事務局より各会員あてのメールにてポリオ根絶オンラインチャリティーコンサートの件のご案内を送らせていただきました。興味のある会員の方はご案内をご一読頂き、ご視聴並びにご寄付をお願い申し上げます。
*東京昭島RC会長の栁 賢司会員が9月9日お亡くなりになられました。家族葬にて執り行われました。ご冥福をお祈り申し上げますとともに、慎んでご報告申し上げます。

委員会報告

出席報告:飯沼副委員長

会員数: 33名 出席免除会員: 5名メーキャップ済: 1名 欠席: 8名
※理事会にて、コロナ禍特別措置により12月末までメーキャップ済み対応とする事が決議されました。 
出席率: 100%
≪前々回の訂正≫  
 なし

ニコニコボックス:飯沼副委員長


藤岡会長・岡田幹事:本日の近藤会員の卓話を楽しみにニコニコします。照木会員:今日は暑さに負けず、コロナにも負けず、今年度第一回炉辺会合を開催します。三密を避け、親密になることを祈念いたします。ニコニコです。

会員卓話

「故郷 鳥取県と山陰地方」:第20代会長 近藤 裕会員


 私の名前は近藤裕です。昭和天皇のお名前がこの字で「裕仁」だったので、その一字を貰って付けたのだそうです。どうしても「ひろし」と呼ばれることが多いのですが、正しくは「ゆたか」で、「裕」の文字も「衣」ころもへんなので、お間違えのないようによろしくお願い致します。各国税局・税務署に20年勤務の後、税理士を開業して52年、現在90歳です。
 私は鳥取県の出身ですが、出身を言うと大抵の人が「ああ砂丘ですね」と仰有います。或いは、「たしか島根の隣だと思ったけどどっち側でしたっけ」という人も多いです。昔は裏日本と呼ばれ、今でも山の陰地方と言われ、面積も人口も経済も全て最低に近い県なので、あまり知られていなくても無理はないと思います。東京都と鳥取県の面積はほぼ同じくらいですが、東京都の人口1400万人に対して、鳥取県はわずか56万人で八王子市と同じくらいです。また、最近東北・北海道・北陸・九州に新幹線が走りましたが、鳥取県にはまだ来ないので、置き忘れられた地方だという感じはあります。人口が少ないから走らせても元が取れないということなのでしょうか。
 皆さんご存知のスターバックスは、唯一鳥取県には無かったのだそうです。そのことを捉えて県知事が「スタバは無いけど砂場があります」と言ったところ、スタバの会社が「それは申し訳ない」とすぐに店を出してくれました。そうしたら、それが評判になって一時行列が出来ました。また、昔から鳥取県の名産の一つとして梨の二十世紀が有名でした。ところが二十一世紀になり、ネーミングが古くなったため、それに代わって最近新しく開発した梨の名前がなんと「新甘泉」というのです。県知事にまた「鉄道の新幹線は無いけど梨の新甘泉があります」とでも言ってもらったら、宣伝になるでしょうか。
 さて、鳥取の話はこれくらいにして山陰地方の話を致しましょう。山陰地方は鳥取県と島根県がメインですが、兵庫の城崎温泉辺りまでを含むこともあります。昔の国名は、島根県の西側が最近石見銀山が世界遺産になった石見の国、東半分が出雲大社で有名な出雲国です。鳥取県の西半分は伯耆の国、東半分は因幡の国です。因幡の国は白兎の話で有名です。伯耆の国はあまり知られていませんが、大山から流れる河で取れる砂鉄で古くから製鉄業が盛んで、「伯耆の安綱」という名刀が日本刀の元祖であると言われています。
 今から数年前、出雲地方でちょっとした賑わいがありました。古事記が編さんされてちょうど1,300年の年だったためです。この古事記は、稗田阿礼という人が丸暗記していた昔の話を太安万侶という人が書物にしたと言われていますが、その主な舞台が出雲地方なのです。古事記によりますと、紀元前660年前くらいの頃、出雲を中心に相当広範囲な出雲王国が出来ていました。そこへ天照大御神の使者が来て、「この豊かな国を譲ってくれないか」と持ち掛けました。出雲の国の長であった大国主命は「息子と相談する」と答え、息子の事代主命は「致し方ない、譲りましょう」と言いました。天照大御神はそのお礼として、広大な御殿を建ててくれました。それが出雲大社で、この出来事を国譲りと言い、以降出雲大社が縁結びの神社と呼ばれるようになったと言われています。
 ところで、そのころの貴族のことを命とか神とか言いますが、一般的にこれを祭る場所を神社と言います。ただ皇族だけは神宮と言います。始祖の天照大御神を祀る伊勢の皇大神宮と、初代神武天皇を祀る橿原神宮が勿論一番大きな神宮で、その次に立派なのが明治神宮です。ところが、出雲大国の長であった大国主命の神社だけは、別格官幣大社と言います。それは出雲王国を譲ってくれたので、普通の神社よりは上だが、皇族ではないが別格で、毎年朝廷からつけ届けが来るので別格官幣大社と呼ばれているのです。
 また、合併後出雲の国側は軽視され、色々いやな目に遭いました。有名な因幡の白兎の話は、わにざめが大和民族、白兎が出雲族で、苦労する出雲の人民に、大国主命が「自分の力不足の為皆に苦労を掛けて申し訳ない」と人々を宥めたとされています。他にも、他の貴族が大国主命に意地悪をして、「山の上から赤い猪を追い落とすからそれを捕まえろ」と言ったので受け止めたところそれは真っ赤に焼けた石で大国主命は焼け死んでしまい、後に母親に助けられ生き返ったというお話も古事記にあります。
 以上お話したことはいずれも2,000年以上前のお話ですし、色々変形して書かれているのでどこまでが本当か分かりませんが、日本の今の皇室である大和朝廷が出来る前の日本の古い話がいっぱい詰まっているのが出雲地方、今の山陰地方なのです。ぜひ機会をみて訪れてください。